こじらせ女子と呼ばれる女

親友から「こじらせてる」と言われた理由。嫌な女全開で語る

彼氏ときっぱり別れよう大作戦!昼逃げ決行の日

 「こじらせ女子」と呼ばれる女、ねこです🐾

 

昼逃げ

今の時代、夜逃げより昼逃げの方が主流という噂。

それは何かの事情で赤の他人から逃げるより

一緒に生活している身近な人から逃げるという状況が増えてきたということなのかもしれない。

 

当時の彼氏Nくんと別れる方法に

私は昼逃げを選んだ。

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 昼逃げの計画は協力してくれる友達と念入りに練り、

私も今までにない最大の努力をし、

ついにバレることなく決行日を迎えた。

 

決行日当日、

彼の仕事を見送った後に学校に行く

と彼に嘘をついていた。

そして、その夜は彼と外食をする約束もした。

それは昼逃げの時間を確保するため。

彼が家に帰ってくる時間を最大限に遅くしたかった。

万が一、彼の仕事が早く終わることも考え、

彼の急な動きを封じるために

遠方のお店を予約していた。

これで彼が予定より早く仕事が終わっても

家に帰ってくることはない。

この昼逃げのため、

日頃大人しく過ごしていた甲斐もあり、

彼は疑いもしていなかっただろう。

まさかその日、彼女が昼逃げをするとは、、

 

昼逃げ決行日の朝も

私は彼といつも通りの朝を過ごした。

一緒に朝ごはんを食べ、

夜の食事のことを楽しく話す。

彼が仕事に出かける時も、

ベランダから彼が見えなくなるまで手を振り見送った。

私は最後までいい彼女を演じ切った。

 

私は彼が見えなくなってもしばらく外を見ていた。

彼が忘れ物をして帰ってこないかを確認していたのだ。

しばらく見ていたが、彼は帰って来なかった。

彼が電車に乗る時間、

彼からいつも通り、電車に乗ったとメールがきた。

そのメールを確認し、部屋に入るやいなや、

私はすぐに昼逃げの準備に取り掛かった。

 

すでに1時間も前から

昼逃げを手伝ってくれる友達が近所で待機してくれていた。

「彼氏が仕事に行ったからもう大丈夫!!

今すぐ家に来て!!」

協力者たちはすぐに家に集まってくれた。

車は3台🚘

荷物は彼にバレないために

ダンボールなどにはまとめていなかった。

 

運び出すために買っておいたゴミ袋に

まとめていた荷物たちを片っ端から詰めていく人。

その間に袋には入らない大きな家具を運び出す人。

袋が出来上がれば車に運ぶ人。

車で荷物を積み込む人。

念入りに計画した通り、

私たちはテキパキと要領良く昼逃げを決行していく。

それでも素人の集まり。

想定していたより時間がかかった。

 

昼逃げ決行中もいつも通り彼からのメールが来ていた。

私は学校にいるフリをしながら、

どうにかバレないことを祈り、作業を急いだ。

 

数時間後、

友達たちのおかげで無事に荷物を車に積み終えた🚘

最後に私は用意していた手紙を同棲していた家に置いた。

 

こんな形で別れてごめん。

今までありがとう。

 

そして私たちは荷物を乗せて新居に向かった。

 

もうこの家に帰ってくることはない。

初めて長く付き合った彼。

初めて同棲した家。

思い出はたくさんあったが、

迷いや後悔はなく、涙も一切でなかった。

 

新居につくと緊張していた気持ちが和らいだ。

友達たちも同じ気持ちだった。

初めは面白がって私の頼みを聞いてくれたところもあったが、

実際昼逃げの最中は、

「途中でもし帰ってきたらどうしよう」

みんなそんな不安な気持ちで協力してくれていた。

 

新居に荷物を下ろし終わった頃には

もう夕方になっていた。

友達たちはそれぞれ帰っていった。

新居に1人、

私はゴミ袋でぐちゃぐちゃになっている荷物を片付けていた。

初めての一人暮らし。

そのスタートはこんな昼逃げから始まった。

1人になると罪悪感も感じるかと思ったが、

そんな気持ちは生まれなかった。

私はこの昼逃げが無事に終わったことに

ひと時のほっとした気持ちになっていた。